各地から送られたメール(一部)紹介

 ここで紹介するメールは、いずれも私(ジョアン杉田)の演奏するCDあるいは

通信講座のVTRを購入後、送ってくださったメールの一部です。

すべて本人に許可なくホーム・ページ上で内容の一部を紹介したことを、

お許し願えれば幸いです。

いずれも私・個人あてのメールですが、各地で音楽的良心を持って

ギター道に励んでいる方々が、少なからず居ることを、

是非皆さんにわかっていただきたい思いから掲載しました。

内容はすべて原文のままで、何の作為もないことをメールを下さった方々の

名誉のため断言いたします。

まだまだ各地で同好の志もないまま一人頑張っている

ギターを愛する方に少しでも励みになれば幸いです。

又、これを機会に私の長年かけて築いたギター講座、ならびにCD等に

ご興味を持っていただく方が、

このサイトをご覧になって一人でも増えれば尚幸いです。


金井吉成(東京都)

 先日お送りいただいた「ボサノバ・ギター弾き語り」及びCD大変勉強になります。

当方50才を過ぎてギターを習いはじめようやく2年半が経過したところで、

まだまだ指も思うように動きませんが、心地の良い音が出るよう頑張っております。

また、先生のCDの「ギターで弾く懐かしの映画音楽」やわらかい感じの弾き方が

とても勉強になります。是非VTRの方も見てみたくなりました…。


 金井さんは大変頑張りやの方だと思います。きっと若い頃は仕事に追われ好きな

ギターを弾く時間が無かったのでしょう。でも心配要りません。

楽器を弾く人間の演奏のピークは50代半ばと言われております。現にギターにおける

セゴビアイエペス又はブリーム、ヴァイオリンのエルマンクライスラーハイフェッツ

ピアノのホロビッツルービンシュタイン、あるいはチェロのカザルスなど超一流と言われ

る巨匠たちの演奏は、若い頃から天才でしたが、やはり50代の円熟期の演奏が最も良い

のは衆目の一致するところです。

 ですから、これからは金井さんにしか出せない“自分の演奏”をめざして頑張って下さい。



辻田浩幸(兵庫県)

 こんばんは。CDと楽譜無事届きました。杉田さんのアレンジと演奏とても素晴らしい

と思いました。それにしても杉田さんはクラシック、ポピュラー、ブラジル音楽とレパートリー

が広いですね。しかも、どのCDも私を満足させてくれる上手さです。

わが国でもギタリストは沢山おられますが、杉田さんが弾かれるようなレパートリーのCD

(クラシックは別として)は、有りそうであまり無いですよね。

私はブラジリアン・ギターはそれ程詳しくないのですが、S・タパジョスが好きで、CDも何枚

か持っています。彼はブラジリアン・ギタリスト(ボサノバやサンバを得意とする)にしては、

トレモロを多用しますが、その辺が他のブラジリアン・ギタリストと違っていて気に入って

おります。杉田さんもトレモロやパーカッション奏法をよく使われますね。

他にはブラジリアン・ギタリストではないのですが、ホセ・フェリシアーノも大好きです…。


 私も中学生から高校ぐらいまでは良くホセ・フェリシアーノ長谷川きよしさんを聴いたもの

でした。しかし、次第にセゴビアバーデンの演奏を聞くに従い、もっとギターの音そのものが

持っている深みに魅せられるようになってしまいました。かと言って彼らの演奏が嫌いになった

わけでは決してありません。いや、むしろギターが持つ非常に大きな多様性と懐の深さに感じ

入ったわけです。

 ですから私はジャンルにこだわりません。自分自身が音楽に大きく挑戦すればギターは素

直に答えてくれるからです。ようは、どんなジャンルの音楽にしろ心の琴線に触れることから

すべて始まるのです。

 この世に存在するジャンルは2つだけです。“良い音楽”と“悪い音楽”だけです。



佐々木俊二(埼玉県)

 今日、CDと楽譜届きました。CDはエンドレスで聴いています。演奏は素晴らしいし、聴きたく

とも、なかなか聴くことの出来ない曲も多く(小バッハ第2番など)とても気に入りました。

是非、今度は先生のオリジナルを集めたCDを作って下さい。

“高速道路のサンバ”(ジョアン・杉田作)を聴いていたら、昨年の短いブラジル旅行のことを

思い出しました。今回は本当にありがとうございました。


 私も自分に納得のゆく作品がまとまったら、ギターソロのオリジナル作品によるCDを作ろう

かと、思っています。まだまだ自分で満足できる作品は少ないですが、時間に追われ見切り

発車的なものだけは作りたくないと思っています。

 また、私のようなマイナーな存在だからこそ出来る部分もあるのです。

人間の一生など悠久の歴史からみればほんの点以下です。あまり目先のものに捕らわれて

一喜一憂したくないものです。おわかりいただけますか?



桑畑修三(兵庫県)

 送っていただいたCDは毎日聴かせてもらっています。自分で演奏するとなると、やはり弾き

語りが一番難しいですね。これはじっくりやっていきます。このCD+楽譜シリーズすべて購入

したいのですが、予算の都合上少しずつ注文していきたいと思います。


 こうしてギターを頑張っていらっしゃる人からのメールは私への励ましに聞こえます。

まったく天の声のように(大げさではなく)思えます。

 私には3人子供がいて上下2人が男(ちなみに弦一郎と音二郎と言います)真中が女です。

もうお気ずきのように音楽をやるかも知れないと思い名前をつけましたが(真中の長女は

“ユリディウスのワルツ”から取ったユリと言います)今のところ誰もギターなどやりません。

でも、ガッカリはしていません。きっと親父のように金で苦労したくはないんでしょう。それに、

桑畑さんはじめ日本中にまだ私を必要として下さる方がいるかぎり頑張りたいと思います。


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栗林直之(ペルー在住)

 先日、日本にいる兄がインターネットで「ひまわり」「オーバー・ザ・レインボウ」「いそしぎ」

の3曲を圧縮して送付してもらって、先生の演奏をはじめて聴かせていただいたのですが、

大変感動しました。

 ローリンド・アルメイダやホセ・ゴンザレス、バーデン・パウエルの演奏を彷彿させる素晴らし

い仕上がりだと思います。それで私も早速演奏してみたいと思うのですが、先生の映画音楽

のビデオ講座にはその楽譜がついているのですか?

もし楽譜の付いているのであればビデオ講座を申し込みたいと思います。

 またそのことに関してお知らせ下さい。よろしくお願いします。


 私が音楽の世界にはじめて入ったのは21才のまだ学生時代で(私の家はどこにでもある

中流のサラリーマンの親父と看護婦の母のあいだにうまれた2人兄弟でした。

と言っても上は姉でしたので、長男で末っ子だったため親の期待を一身に背負って育てられ

ました。

 最初は東京・立川にあったドイツ・レストランでの演奏でした。ここから親の期待に背いた半

生がはじまったわけです。その後、六本木のフラメンコの店や銀座のクラブなどで酔っぱらい

の伴奏などに明け暮れました。その後、勝手に日本を出て南米を放浪し挙句にカリオカと結婚

までして帰ってきたわけですから親の落胆ぶりは想像以上だったでしょう。

 しかし、つぎつぎに生まれる子供のためにも何とか食わなければならないので、ギターだけ

ではどうしても金が足らないとき、セールスやらガードマンやら、いろいろやったわけです。

 でも、いつも音楽があってギターがあったことが救いでした。そして、私と同年代のギタリスト

がつぎつぎやめてゆくなか何とか今日まで健康でギターで生計をたててゆけたことに感謝して

います。

 今後も音楽的良心を持ってわが国のギター音楽の発展の為努力したいと思います。



徳田陽一(宮崎県)*ご本人の希望により仮名にさせていただきました。

 注文の品届きました。(サンバ・ボサノバ) 今は毎日練習に励んでいます。

はじめて聴く曲も多数あって、これでまた僕のブラジル音楽の知識が増えて嬉しいです。

あとは技術を身につけるだけなのですが…。

 ジョアンさんのプレイを拝見して思ったのですが、どうすればあんなに綺麗で大きな音が出

るんですか?見たところそんなに力を入れて弾いてるようには見えないし、指は第二関節から

先しか動いてないようにみえます。もしよかったら右手の使い方のアドバイスをお願いします。

あと爪は指先からどのくらい伸ばしてますか?


 この質問も良く寄せられるもので、皆さんにもきっと参考になるかと思いますので、徳田さん

への返信メールに書いて送ったことを公表したいと思います。

 まず、基本的に人間の顔が双子を別にして大概ちがうように手の形、指の形もそれぞれ微妙

に違っている−と言う事を頭に入れておいてください。ギター(ここではナイロン弦のギター)を

右手で弾く時のポイントは弦の振動が爪に当たらないようにすることです。つまり、爪は短めが

良いでしょう。指頭から爪に抜ける感じが良いのです。ついでに高音を単音で響かせる場合は

タッチを時計と反対方向へ楕円を描く感じで弾くのが美音を出すコツです。VTR講座の中でも

たびたび説明しているので参考にして下さい。また、和音やソロなどでメロディと中音部、ベー

スを同時に出す時は流れの中でメロディがどこに(何弦)あるか意識しながら出すことです。

そのさい、自分の耳で自分の音を良く聞くことが肝心です。もし、弾く方に気をとられてなかな

か自分の音が客観的に聞き取れない方は、録音してみることです。そして大切なのは録音し

たものは次の日に聞いてみることです。これは、かのイエペスがやっていた練習方法です。

 ようは、手の形もそれぞれ各人異なっている為、昔のように手首をくの字に曲げたセゴビア奏

法は今では一部の人を除いて誰もやっていません(私の知るかぎり)。

あれはセゴビアの手に合った弾き方なのでセゴビア奏法なのです。ですから、徳田さんに合っ

た最も美音が生まれる徳田奏法をめざしてください。



花満開(栃木県)

 初めてメールさせていただきます。

本日、仕事での出張先市ケ谷の駅でのこと、普通なら改札口を急いで出るようにそのまま駅を

後に仕事先へ出かけるのですが、今日はなぜか帰りの切符を買っておこうと切符売り場に足

を向けたところワゴン売りのCDを見つけました。もしや珍しいCDでも有ればと覗いたところ、

私の大好きなボサノバのCDが、それもジョアン杉田なる初めて耳にする演奏者のCDでした。

 兎に角仕事を終え宇都宮まで帰宅し、早速CDをかけてみましたところ、次々と素晴らしい演

奏が広がり、心からのうれしさの笑いが出てしまいました。なかなかこれぞと思うCDや演奏家

には巡り会えませんが、杉田さんのCDは、まさにそれに当たります。

 さっそくインターネットに氏のプロフィールでも出ていればと検索しましたところ、まさに杉田さ

んのホーム・ページが第一にヒットしました。いろいろ読ませていただきましたが、特に掲示板

への書き込みに杉田さんがお返事をお書きになっているところで、ペルー在住の方へのお返

事で杉田さんの人となりが紹介されていましたが、波乱万丈といっても過言でないこれまでの

歩みを感銘を受けながら読ませていただきました。

 私は杉田さんよりどうも5歳年上のようですが、大学のギターサークルの後輩に佐藤正美氏

がいて、卒後30年を経て、彼のボサノバ演奏に感化され最近になって再びボサノバを中心に

練習しています。元々クラシックギターを弾いておりまして、恩師は田部井辰雄氏です。

とりとめなく書いてしまいましたが、兎に角すばらしいCDに巡り合えて、ジョアン杉田さんを知

ることが出来、今日の都内出張が本当にラッキーだったと、思っています。

 これからも是非頑張って新譜CDをどんどん発表してください。楽しみにしております。


 まったく思いもかけず励ましのメールをいただくと、さらに意欲が沸いてきます。

最近よく思えのですが、ギターは本当に繊細な楽器で人間と同じ感情があるということです。

日によって自分の感情どうりの音がでたり、またはその逆もあるわけです。

ですから、ギターは一生の友達付き合いをしなければならないのです。

とかく若いうちは大音量の音楽に惹かれたり、カッコ良さばかりに目が行きますが、ギターの

本当の良さは、人間の生きていく上で様々な苦労や苦悩を経験しないとわからないでしょう。

ギターの音は繊細なるがゆえに、音そのものが感情を表現しているからです。

 私もまだまだ苦労が足りません。かのブラジル・ギター界の重鎮だった故・パウリ−ニョ・ノ

ゲイラ
も70才を過ぎてしみじみと、このようなことを言っていました。

 どうか皆さん、人生は短いですが、心に少しでも感動することをおやりになってください。

本当の贅沢は、豪邸に住んでブランドものを持つことではないのです。



丹野良一(宮城県)

先生いつもお世話様です。

先生の作成したギターレッスンVTR、市販のとは違い楽しく拝見させて頂いております。

依頼した曲目だけではなく、色々な曲を、織り交ぜながら市販品とは一味もふた味も違い、

学ぶ者にとって本当に勉強になるVTRです。その証拠に市販品は一度見たら二度三度は

見ません。時間の有る時で結構ですが、又お願い出来ればと思っている次第です。


 私はもう20年以上前にギターのビデオ・レッスンを初めてやりました。その当時はカセット・

テープと買ったばかりのベータ・ムーヴィ(その当時の価格で20万以上しました)ビデオ・テー

プのコースの2本立てでした。あれからビデオ・カメラも長足の進歩をとげ、今は本当にメカ的

には便利になったものだと思います。

 しかし、世の中が便利になったからと言って日本人が以前より幸せになったか、と言うと、

いささか心細くなるのは私だけではないでしょう。

 いくらテレビやビデオの画質が良くなってもそれだけの意味のある番組があるでしょうか?

残念ながら我が日本では、ますます良質な音楽番組等が少なくなっていないでしょうか。

 私はまだ20年以上前の方が良かったと思っています。私が子供の頃は、毎週NHKで放送

する「ギター教室」が楽しみでした。今のようにビデオもありませんから、とにかく食い入るよう

に見たのを覚えています。ですから、逆にギターの練習にも打ち込んだ訳です。いまでも脳裏

に阿部保夫先生の弾いた「アルハンブラの想い出」や京本輔矩先生の「春を呼ぶ」などビデ

オ・テープのように甦ります。今、私がVTRで教えたりするのもきっとテレビの登場した時代と

切り離せない関係があるからだと思います。実にテレビによってギターを知り、音楽に目覚め

た…と言っても過言ではありません。そんな訳で、私のビデオ講座では、とにかく楽しんでギ

ターを弾きつづけてほしい事を第一に考えています。ですから、クラシックの曲が出てきたり

ボサ・ノヴァの弾き語りがあったりするのです。要は、みなさんにいろいろなギターの楽しみ方

を知ってもらいたい…と、思うのです。そこから技術も音楽性も養われてくると思うからです。



K,Y(東京都) *本人の申し出により名前は伏せました。

 CDと譜面早速送付いただきありがとうございました。CD「ひまわり」から一気に聴き始め、

このCDでは特にむ「ムーン・リヴァー」と「追憶」が印象深く聴きました。

「ムーン・リヴァー」は演奏のレベルの高さは言うまでもなく、アレンジ、曲の良さ、8弦ギターの

持っているメリットも発揮されていて素晴らしい演奏でした。

 CD「イパネマの娘」になると、お得意のジャンルですべて手のうち、といった感じです。

CD「ブラジリアン・ギターソロ」の「高速道路のサンバ」も楽しく聞きました。

全体にTender、Gentleな、暖かい音楽で、ルイス・ボンファに近いものを感じています。

 機会のある時お伺いしたいとも考えています。


 
 私のように“生涯風来坊”を自認し、子供たちも一応義務教育を終えなんとか自分の力で生

きてゆけそうになった今、自分の魂に本当に感ずる音楽を納得ゆくまで時間をかけて作ってい

けることに喜びを感じております。願わくばすべて今の価格の半分ぐらいにまで下げられれば

良いのですが、何分大量生産でコストを下げるところまでいけないので、不本意ながらこの価

格でやらざるを得ないのが現状です。まあ、それでも皆さんから感謝や励ましのお便りを受け

るたびにもっと頑張らなければ…と思います。

これからも時代の風潮に流されない事をモットーに、さらに自分の演奏に磨きをかけたものが

出来るよう頑張るつもりです。



山口哲也(東京都)

 昨日、CDと楽譜が届きました。ありがとうございます。

(主人は全くPCが出来ませんので私が代わりにメールさせていただきます)

主人が帰るのを待ち、早速に封を開けました。その音色を聞いた途端「わぁ!すごい!!」

実は、杉田さんの経歴やご活躍されている事を全然しらずに、「どんな人が弾いているんだろ

うね」とCDが届くまで二人で話していたのです。慌てて、PCを開きホームページを見つけ、

とんでもない方だと言うのを知り、またまたびっくりした次第です。(中略)

主人も大変喜んでいて、昨夜は何度も何度も繰り返しCDを聞いていました。少しでも、自分も


弾けるように頑張るぞ!とギターと戦っています。本当に素敵な出会いが出来て嬉しく思って

います。できれば近いうちに生演奏を是非聞いてみたいです。

 


 私は以前といっても10年ぐらい前ですが、ジプシー音楽をメインにヴァイオリンとギターの

デュオ・グループで盛んに演奏活動していた時期がありました。その当時はジプシー音楽

他、今までヴァイオリンとギターの2重奏では聞いたことが無いような曲、たとえばチャイコフス

キー
の「花のワルツ」ですとか、シュトラウスの「美しき青きドナウ」など、原曲を省略することな

く果敢にアレンジにまず挑戦し、つぎに演奏にとりかかった訳です。しかし普通のギターではど

うしても限界を感じ、そして8弦ギターを特別に作ったわけです。後援会も300名を超え、ます

ます意欲をもってアレンジやマネージメントまでやっていました。しかし、ある時後援会のある

年配の方から「どう時間をかけ編曲し、ギターまで特注で作っても所詮ピアノ伴奏のギター版

でしかないし、ヴァイオリンと一緒にやっているからあんたも食えるんだ」と言うようなこと云わ

れたのがキッカケでした。その時は「ひどい云い方だ」と思うと同時にもともとそのような言い方

を平気でする人だったので、無視していました。でも、その一言が何かグサッと心に残っていま

した。それは、伴奏ばかりしてきたギターに対し申し訳ないような感覚があったからです。

 それからは、自分に嘘をつかず、一人の音楽を愛する人間が、子供の頃から魅せられた

“我が愛するギター”の為に生涯を賭けることに決めました。そして、そこから自分の再スター

トが始まったわけです。私が感動したギターの音色に、今度は私の方から少しでも感動を与え

ることが出来たら…。もう何も入りません。まだ指の動くうちに沢山のCDやDVDを残しておき

たいと思うだけです。山口さんも是非ギターを頑張って練習して、自分をふくめ、たくさんの人

に感動を与えてください。
 


本田敏彦(新潟県)

  ギターは長くやっています。しかし、40代を過ぎてから子育て、仕事などでギター漬のよう

なこともできません。

東京にいたときは、どちらかというとジャズはフラメンコを聞いていました。しかし、杉田さんの

演奏を目の前に聴いてブラジルギターの真髄を聴いたようで、なんとかコピーしたいと思い連

絡をしました。長●川●さんや中●善●さんと比較するのも失礼ですが、杉田さんの演奏は

あまりに素晴らしくケタが違います。

 市販のクラシックギタリストのジャズ、ボサノバアレンジのCD付きアレンジ曲集を聴くと、全く

ジャズではありません。 それが悪いというものでも有りませんが、その違いを感じるため、そ

のアレンジにエネルギーを使ってコピーする気もおこりません(江●さん、竹●さん等のアレン

ジ集)。

 そんな中で、杉田さんの演奏を生で聴いてBパウエル、Lアルメイダの世界を弾ける人がい

るということを知ったということだけでも、このジャンルはモノにしたい気持が高まりました。

杉田さんのDVD集が私のレパートリーになれば、今後のギターライフも楽しくなります。

新潟でこのスタイルをこなせる人がいない事は、追求して行く魅力はあります。
 
 また、前から思っていたのは、さり気無く人前でギターを弾くうえで、ソロギターだけでは飽き

てしまいます。やはり弾き語りをできること、だと考えていました。

 ボサノバの弾き語りは大人のお洒落なスタイルだと思います。

しかし、これも東京に居たとき中●さんや女性の人がやっているのは聴きましたが、杉田さん

が弾いたバーデン風ボサノバ弾き語りをできる人など見たこともありまん。杉田さんはさり気く

弾きましたがそのテクニックの凄さは、ギターをやった人だと分かると思います。
 
 聴くとヤルでは大違いの難しい事です。 あんなことが、できればなどと憧れます。

 いずれにしても江●さん、佐●さん、長●川さん、鳩●さんの演奏を聴いても、若い頃と違っ

て、ギターを弾く時間を要することが出来なくなっている現在、また楽譜を見てストイックにコ

ピーをすることに興味が無くなっていました。しかし、杉田さんの演奏を生で見て私の一生ネタ

としては最高の教材に思えます。またギターオタクになってしまいましたが、前述の4氏のアレ

ンジ本やCD、DVDなども山ほどあり埃をかぶっています。鳩●さんのジョアンジルベルトの

世界など、頭痛のするような楽譜でこれを購入して弾く人などいるのかと思いました。
  
 鳩●さんは昔から(中央アート)難解な楽譜を書くことが好きな人のように思います。クラシッ

クを相当やった人でも弾くことなどできない本を売っている出版社もせめて今の時代CD、DV

Dをつけるのが市場のニーズを考えたビジネスと思います。

 今後も長く拘って行きたいと考えていますので、宜しくお願いします。



 本田さんは20008年に通信講座の全コースに挑まれましたね。

ギターはすぐ上達したりはしないですが、この時代ゆっくり時間をかけて取り組むものが少なく

なっている中、本当に立派なことだと思います。それは一歩づつ“高い山”の頂上を目指して

登ってゆくのと似ています。

 21世紀は「心の時代」などと言われてますが、本当の心とは感動から生ずるのです。

人より良い学校を出て、利益を追求するだけの大企業で働いて、年金で老後を暮らす。

 または、音楽でも、すぐメジャーデビューを目指して、安っぽい音楽をどんどん作って金儲け

をする。クラシックでは、すぐ〇×コンクールを目指す。もういい加減に、このような愚かな考え

は捨てるべきではないでしょうか。私達はほんの一瞬だけ肉体の衣を着て生きているのです。

誰でも、たかだか100年もしないうちにこの世を去って行かなければなりません。

 ですから、時代のニューマ(空気)も変わるのです。

本当に心に残ることをやって、自然と共存・共鳴し、精神の次元を上げることに精進する事こそ

凡人が神に近づくことが出来る唯一の方法ではないでしょうか。


平澤 輝茂(北海道)

CD,楽譜が届きました。早速聞いています。

演奏、音質とてもすばらしく、これから愛聴させていただきたい

と思います。

編曲も市販の楽譜は、今まであまり納得できるのは少ないですが、

メールで他の皆さんが言われるとおり、大満足です。

自分のレベルでは難曲もありますが、じっくり取り組んでいきたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。


最近は、我が国だけでなく世界的に音楽の楽しみ方と言えば「カラオケ」だけの人が多い

ようですね。たしかに音符など読めなくとも手っ取り早くスター気分を味わえます。

それが悪いとは申しませんが、老若男女どこへ行っても
「カラオケ」しか音楽の楽しみ方を

知らない人が多くて、「聴く楽しみ」や「演奏をする楽しみ」を知らないままいるのは残念な事

だと思います。

 特に身近だけれど奥が深いギターを極めるのは並大抵のことではありません。

言い訳は良く聴きます。「時間が無い」「指が硬くなった」「近くに良い先生がいない」などなど

まったく良く聴くセリフだと思いませんか。

 人間、何か始めるのに「早い・遅い」は、ありません。

ギターなど何歳からでも出来る本当に「優れた楽器」だと思います。

「カラオケ」のように、すぐ最後までとはいきませんが、そこが「良いところ」なのです。

一歩一歩上達する喜びを、是非皆さんも味わってください。

そして、
「カラオケ」でなく、自分で歌いながら伴奏も目指してください。

ここまで来ると
「カラオケ」など、きっと馬鹿らしくなるでしょう。



 さて、この他にもまだ沢山のメールが寄せられてますが、最初にも申しましたが、一部本人

からの申し出により仮名にした他は、すべて実名・原文のまま掲載しました。

この同じ国の同じ時間を共有する人が、ギターをとうして共通の楽しみや、あるいは苦しみな

どを抱えながら頑張っているのです。私もこういった真摯で素晴らしい事をおやりになってる

方々の、ホンの少しでもお役に立てることが出来れば、光栄であると共に誇りに思います。

 現在、私は時々ブラジルへ行く以外、自然のない都会を離れ、海が近い房総に暮らしてもう

10年になります。しかし、ここも最近山の乱開発などでどんどん自然が壊されています。

 悲しいことです。なぜ私が自然にこだわるかと言うと「良い音楽は自然からのメッセージ」だと

思のからです。コンクリートとアスファルトに囲まれたような環境からは、人の心を打つ音楽や

演奏は生まれないでしょう。皆さんもTVやラジオを通して流れてくる雑音楽をどう思われます

か?そこには売る為の安っぽい音楽と子供の時からいつもそれを聞かされて育った気の毒な

日本の若者達がいるのです。私も同じ日本人として、この国の将来が心配でなりません。

 ですから、本当のアコースティック・ギター(私の言うアコースティックとは安っぽいスチール

弦の張ってあるエレ・アコやフォーク・ギターではない、ナイロン弦のフル・ボディのクラシック・

ギターのことです)をおやりになっている皆さん、良い音楽で自分の廻りに花を咲かせてくださ

い。そこから周りの人たちも本当の音楽に目覚めるかも知れません。私でお手伝い出来ること

は何でもしますのでお気軽にご相談下さい。では、皆さんご意見、ご感想、ご質問何でもござ

いましたらメール下さい。お待ちしております。

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